他サイトへの送客効果を自動で定点観測する方法
2009-12-15 01:04
よくあるビジネスケース:
- リンクやバナーの送客効果を把握し、広告/依頼主へ定期報告する必要がある
- クロスセルとアップセル目的で掲載した関連リンクを定期的に効果測定し、掲載場所や文言、デザインを改善したい
- 他のメディアサイトへ寄稿した記事を紹介することで、その記事へのアクセスを増やしたい
- エントリーの関連リンクで離脱した新規訪問者はその後再訪問してくれているのか把握した上で、外部リンクの本数や掲載位置を見直したい
課題:
- リダイレクトさせてカウントする方法では、結果(合計クリック数)しか分からない
- どのページでクリックされたのか?
- リファラや回遊と離脱の関係は?
- 新規/再訪問や訪問回数のセグメント毎に違いはないか?
- 外部リンクのタグを個別に書き換える方式では、工数が増えてミスや漏れが発生してしまうので確実に運用できない
- 大量のURLがレポートに表示されてしまい、全体の状況や傾向を把握しにくい
解決のアプローチ:
3つのステップで自動化してみます。
- 離脱リンクの計測を自動化・・・個別のリンクは書き換えない
- 離脱リンクの分類を自動化・・・送客先サイト・セクション別など。URL単位では細かすぎるため
- レポートのデータ更新を自動化・・・1クリックでレポートを更新
運用の具体的な方法:
事前準備:離脱リンクのクリック時にGoogle Analyticsのカスタムイベント変数をセットするよう実装する
Google Analyticsで離脱リンクを自動計測する方法を参考に実装します。最近公開されたgaAddonsライブラリも使えます。
1. エクセルのアドオン「Excellent Analytics」を使って、Google AnalyticsのデータをExcelに取り込む
ExcelでGoogle Analyticsのデータを取得するアドインを参考にインストールします。1クリック→ログイン、でExcel上のデータが最新化されます。
図:Excel上からGoogle Analyticsにログインすると、シート上のデータが更新されます。:
2. リンク先ページ毎の月別クリック数を調べる
図:リンク先ページ別の月次集計表も自動更新されます。:
A~D列は手で入力します。E列より右側の月別合計クリック数は自動で更新されます。パッと見で理解できるように整形してみました。
さらに、送客先サイト別の月次集計表も自動更新されます。
図:favicon以外は全部Excelのテキストと罫線です:
- 下に伸びる線の太さ(横バーの長さ)が送客数を表します。
- 線は毎月下に伸びていくので、時系列の変動も分かります。
図:サイト別の送客数の割合グラフ:
ついでにサイト別の割合をグラフ化してみました。これも自動更新です。
2009-12-20 追記
Excelファイルのダウンロード
設定済みエクセルファイルを公開しました。初期設定方法も詳しく書いてあります。